第4回 おおよどSDGsプロジェクト
2021.09.28
2021年9月27日(月)、今回のおおよどSDGsプロジェクトの会議は、梨子本果樹園さんからのご挨拶と、後半は試作品の紹介及び商品開発のための意見交換会となりました。
●梨子本果樹園さんよりご挨拶
ご自身の経歴からなぜこの仕事を始めた(家業を継いだ理由)のかをお話頂きました。梨作りに対する思いやご自身のこれからに向けた抱負もたくさん語ってくださいました。梨子本果樹園さんはSNSを中心に情報発信して集客されており、現時点では100%直売を行っているとのこと。大淀町130年の歴史と先人の知恵を受け継いで、これからも”食べた人が笑顔になれる果物を。”をスローガンに梨を作っていきたいと熱い想いを聞くことができました。
●事業所さんからの試作品
1)ゆり庵さん フルーツバター
今流行りのフルーツバターに梨を利用。味の比較をするためにブルーベリーやみかん、ドライフルーツなども一緒に作成。梨の味(特に香り)を出すのが難しかったとのこと。どのフルーツバターにもこんにゃくを入れており、今後改良を加えていく予定とのこと。梨は二十世紀梨を使用。
2)コッペ大淀さん 梨のコンポート(フィナンシェの元)
前回試作品の提供をしてくださった、フィナンシェの元になった梨をそのまま試食。梨のドライフルーツを現在試行錯誤中とのことでした。
3)レストランときんさん 梨のコンポートと豚ロース。
いちじくの生ハム巻きのような感覚で、梨のコンポートを豚ロースで包んで食べるという方法を考案。豚は大和ポークを使用し、ハーブソルトで蒸してあり、独特の脂が美味しさを増している感じ。ソースはまだ開発中とのこと。
4)雀堂さん 梨大福
梨を大福にしたもの。お好みで梨の葉を煎じた粉末をかけるとより一層風味が増すという工夫。中は白あんを使用。但し、梨は水分が多いので賞味期限があまりないのが難点とのこと。梨はそのまま使用しているが、角を取るなどしないと包みにくいというのも欠点。
5)嘉兵衛本舗さん ハーブティー
ベースは番茶を使用し、梨の葉を含め色んなハーブでハーブティーを作成。ハーブとほうじ茶シリーズの夏のブレンド(季節ブレンド)の
1つとして今回ご提案頂いた(第一弾として試作中)。どうしても梨としての香りを出すのは難しいとのこと。
今回は梨の葉の粉末(粉末作業は嘉兵衛本舗さんが協力してくださいました)が登場しました。鳥取県では既に研究がされているようですが、梨の葉を使ったお茶などがあり、ポリフェノールが非常に多いことが判明しています。今後も事業所さん間でのやり取りや相談を含め、SDGsに沿った梨を捨てることなく生かせる商品作りを期待しつつ、会議を締めくくりました。